分割型マイクロファイバーの特性を生かして多様なニーズに使用できる機能性先端素材

 
ベリーマXのテクノロジーベリーマXのあゆみ
 

 


ベリーマXを生んだ 優れたコンジュゲート繊維技術。
1本の繊維の中に、異なる性質の2種類のポリマー(高分子)を、複合紡糸によってさまざまな形で結合させるコンジュゲート繊維技術。ナイロンの異なる2つのポリマーを複合化した“ナイロン22(1965年)”、ポリエステルとナイロンによる“シデリア(1969年)”、“ベリーマ(1973年) ”を経て“ベリーマX”が完成しました。
 
単糸はわずか0.1デシテックス。分割型構造の超極細繊維。
花びらがパッと開いたような分割型構造が、ベリーマXの最大の特徴です。周囲のクサビ状の部分がポリエステル、中央の放射線状の部分がナイロン。ベリーマXは、この特殊コンジュゲート糸(複合糸)を織編みした原布を化学処理し、分割・開繊してつくられます。開繊後の単糸の細さは、0.1デシテックス。わずか1ポンド(453g)で地球を1周できるほどの細さです。この細さが、機能と感性を兼ね備えたさまざまな素材を生み出します。
超高収縮高密度化によって 自ら機能する素材へ。
ベリーマXは、開繊前の織編工程では、2デシテックスの原繊の状態。扱いやすく、超極細繊維となる開繊の段階で素材が高収縮高密度化するため、ファブリック自体が透湿防水などの機能をもつようになります。超高収縮高密度加工ができるのは、分割型だけの大きなメリットです。

「清潔」「天然」「繊細」「表情」をプラス。進化したベリーマXシリーズ。
●抗菌防臭性をプラスした ●天然素材の感触を備えた

市場の清潔志向に応えて、ベリーマXに無機系抗菌成分を練り込んだ超極細繊維。ベリーマXの優れた風合いや機能性はそのままに、抗菌防臭性をプラスしています。このベリーマBを使用することで、(一社)繊維評価技術協議会の「SEK基準」をクリアする抗菌防臭性が得られます。

世界初、シック(太い部分)&シン(細い部分)部をもつ超極細繊維を開発。シック部は0.63デシテックス、シン部は0.12デシテックスで構成され(平均0.15デシテックス)、そのデニール差は最大5倍の範囲でランダムに形成されています。濃色に染着するシック部と淡色に染着するシン部がランダムに存在するため、とてもナチュラルな杢調が表現できます。また、ランダムな凹凸とクサビ状の断面形状を併せもつため、天然素材のような自然な感触が得られます。
●2分の1の超々極細繊維 ●可染ポリエステルと複合

これまでにないヌバック調素材の表現を可能にした超々極細繊維。ベリーマXの2分の1の細さ(単糸の平均0.05デシテックス)です。この細さと高収縮高密度加工により、緻密で繊細な立毛を実現しました。

カチオン可染ポリエステルを使った超極細繊維。タテ糸にもヨコ糸にも使用できるので、微妙な表面感や杢調、シネ調、先染調などさまざまな表現が可能です。
 

■ベリーマXから生れた製品
 
 

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KBセーレン株式会社
kbs.info@kb.seiren.com